高木選手はフェザー級で順調に勝利を重ねており、秋元選手はバンタム級とフェザー級を行き来しながら、しっかりと実力を示しています。
順調に評価を上げている2人が、フェザー級上位陣への挑戦をかけた一戦が決まりました!
この記事では、両者の実績やスタイルをもとに、勝敗予想をしていきます。
高木凌vs秋元強真の試合日程・放送情報まとめ
対戦カード | 高木凌 vs 秋元強真 |
位置付け | – |
大会名 | RIZIN男祭り |
開催日 | 2025年5月4日(14時放送スタート) |
放送 | ABEMA / U-NEXT / RIZIN LIVE(PPV) |
2人の戦績・ファイトスタイルを比較
試合予想の前に、高木選手と秋元選手の戦績や特徴を振り返っていきましょう!
高木凌選手の特徴
戦績
10戦:8勝 /2敗 / 0引き分け
直近2連勝と勢いにのっています!RIZINにはLANDMARK 6から参戦しており、ビクター・コレスニック選手に惜しくも判定で敗れたものの、西谷選手、萩原選手にKOと一本勝ちを収めています。
スタイル・特徴
スタイルはストライカー。スピードとパワーに優れていることはもちろん、打撃の精度も魅力です。それらに加え、フィジカルとグランドへの対応力も高まっており、ストライカーよりのオールラウンダーとして、MMA選手としての完成度も上がっています。
直近2試合では相手に合わせた戦いができており、作戦通りであろう動きを遂行し、勝つべくして勝つ試合展開を作ることもできています。
一方で、自分から積極的に試合を作っていくことは少なく、基本的には相手からの圧をサークリングでいなしながら、自分のリズムを作っていく癖があります。そのため、作戦通りの展開にならない場面や、相手が想定を上回っていた時の対応力に懸念があります。
秋元強真選手の特徴
戦績
8戦:7勝 / 1敗 / 0引き分け
前戦のRIZIN49では惜しくも元谷選手に敗れてしまいましたが、金太郎選手、鈴木選手(怪物くん)には完勝しています。恐ろしいのは、RIZIN男祭りでは19歳になっていますが、この3選手と戦った時は若干18歳であり、身体も技術もまだまだ完成されていないところです。
スタイル・特徴
スタイルはストライカー。パンチ・キックともに高いレベルで繰り出すことができ、ジャブとローキックを上手く使いながらリズムを掴むことが得意です。加えて、18歳とは思えない落ち着いた試合運びで、常にクレバーに戦い続けます。
成長期で身体ができ上がっていないにも関わらず、1階級上の鈴木選手との試合では、フィジカル負けを感じさせないだけでなく、スタンドとグランド両方の展開で圧倒していました。
一方で、レスリングやグラップリングへの対応にはまだまだ懸念があります。鈴木選手や元谷選手との試合を見る限りディフェンスはある程度のレベルでできるものの、一本を決める動きができるかと言うと疑問が残ります。
高木凌vs秋元強真の勝敗と展開予想
それでは、勝敗と展開を予想していきます。
高木凌選手の判定勝ち
思った以上に差をつけて、高木選手が判定勝利すると予想します!
秋元選手のポテンシャルは計り知れず、1階級上の鈴木選手にも引けを取らないフィジカルも見せてくれていますが、やはり高木選手には一歩及ばないのではないかと考えています。
高木選手がフィジカル的にも優れているため、そもそも力負けしてしまう可能性も否定できませんが、それを差し引いたとしてもMMA選手としてトータルの実力では高木選手が上回ると予想します。
勝敗のカギは“MMAの打撃力”
この試合、勝敗を分けるのは打撃とタックルの連携です。
純粋なキックボクシングであれば高木選手と秋元選手に明確な差はなく、どっちに転んでもおかしくない勝負になっても不思議ではありません。
ただ、MMAにおける打撃では高木選手が一段上回っていると考えています。
MMAではタックルに入ることができるかで、スタンドの展開が大きく変化します。立ち技出身の選手がスタンドの攻防で負けてしまうのも、タックルを警戒することが原因になることは非常に多いです。
その点高木選手は、タックルに入れるだけでなく、フィジカルを生かしてテイクダウンまで持っていけると思われるため、秋元選手はかなりやりづらくなるはずです。秋元選手の中にタックルがちらつき始めると、スタンドの展開でも高木選手が有利になっていくと考えています!
展開予想:ラウンドを重ねるごとに高木選手の時間が増える
秋元選手がプレッシャーをかけ、高木選手がサークリングをしながらカウンターを狙うという展開が基本になります。特に1ラウンドは、高木選手がコーナーやロープを背負う時間が長いですが、秋元選手の打撃に慣れたところで、勢いよくタックルに入っていきます。
秋元選手は腰も重いため、簡単にテイクダウンは許さないはずですが、際では高木選手が有利な状況を作りつつ、スタンドの攻防に戻るという展開が続きます。
2ラウンドの中盤を迎えるころには、秋元選手の中に高木選手のタックルや寝技の展開がよぎるようになり、最初のような勢いはなくなっていきます。
高木選手は打撃でも優位な展開を作れそうにもなりますが、あくまで作戦通り、フィジカルとレスリング力を生かした攻撃を続け、判定勝利を手にすると予想します。
両者の勝ち筋を考えてみる
【高木選手の勝ち筋】
試合展開で予想した通り、ストライカーとしての勝負にこだわらず、MMAの勝負に徹底することができれば、自然と勝利を手にできます。
フェザー級に適応したフィジカル
オールラウンダーとしての能力
この2つは確実に秋元選手を優れているポイントになるので、この強みを生かして戦うことができるかどうかが、勝敗を分けるといえるでしょう。
【秋元選手の勝ち筋】
スタンドの攻防にこだわり続けることが、秋元選手の勝ち筋になります。
鈴木選手(怪物くん)との試合のようにどんな展開でも勝てるという試合運びではなく、寝技には一切付き合わないスタンスを貫くことが重要です。元谷選手に敗れて以降、寝技も相当やりこんでいると思いますが、我慢することがポイントになります。
個人的には、高木選手のビクター・コレスニック戦が理想的な展開で、ビクター選手がやったような試合展開を秋元選手が作れれば、十分に勝つ可能性はあるはずです。